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2009.04.15 (Wed)

婆ちゃんは意外と

こんにちは、あずきです。

婆ちゃんとワタシは、もともと一緒に住んだ経験もなく
特に仲がいいというワケでもありませんでした。

けど子どもの頃はともかく、大人になるとフツー孫と婆ちゃんなんて
そうは話さないですよね?
うちも、たまに電話した際も、「そっち寒い?」 とか 「身体、大丈夫?」 とか・・・
当たり障りのない会話しか、しなくなっていたのです。

が、こちらに来てもらってからは、ほぼ毎日会っているのでね。
間を持たせようと、ワタシは必死。
話は最近のことだけでなく、時には若い頃の話題にも及んだりもするの。

ワタシの中では、ある種 世間とは隔離されたような暮らしだと思っていた婆ちゃん。
ですがね・・・・
話を聞いていくうち、ワタシは案外そうでもないことに気付きました。


並んでテレビ


まず、驚いたのはね
彼女が、意外と旅行に行っていたことです。

ワタシが 「飛行機に乗ったことある?」 と聞いたら
彼女は 「そんなもん、何回もある」 という答えが返ってきた。

さすがに海外には行っていないけど、北海道や九州には何回か行ったらしい。
一度あれば御の字だと思っていたので、ワタシはちょっとビックリした。

もちろん個人ではなく、婦人会とか 「家の光」 の関係で行っていたようです。
村からバスで名古屋とか小松とかの空港まで向かい、そこからようやく飛び立ったみたい。(ちなみに 「家の光」 とは農協(JA)系の婦人雑誌)

でね、
舞台やなんかにも、割と行ってたみたいよ。
親戚で、よく劇場に招待してくれる人がいたそうなのです。

だから誘ってもらうと、名古屋や大阪あたりまでは、ひとりで行ったみたい。
なんと中村美津子さんの公演では、
たまたま指名され、舞台に上げられたことまであるんですって!

それを聞いたワタシが 「へ~、そりゃあ相当緊張したでしょう?」 と聞いたら、

彼女は首を振り、 「いや、なんも」

そうなのだ、彼女は意外と誰に対しても物おじしない。
そういえば、この間もワタシも、そう感じることがあった。

この病院では、だいたい月イチ 「カンファレンス」 というのがありまして。
その日は、談話室のような部屋に、医師・看護師・リハビリスタッフ等、婆ちゃんの担当者が全員集合する。

先日行われた際には、ケアマネさんや介護業者まで加わったので、総勢12名にもなりましてね。
ずら~っと並んだ様子に、うちらは一瞬たじろいだ。

それだけの人を前にして、いろんな質問に答えるのってのは、
普通の高齢者には、普段あまりないことでしょう。 
ワタシは、「婆ちゃん、聞かれたことに、ちゃんと答えられるかしら?」
と、ちょっぴり心配した。

けど、彼女は全然余裕でしたね。
誰かが話す度にニコッと笑い、「はい、分かりました。 ありがと」 と言う。

でね、最後に、今後デイサービスを利用するかどうかの話になりまして。
乗り気でなさそうな婆ちゃんに向かい、ケアマネさんは、こんな風に話しかけたの。

「ねえMさん、Mさんは、今まで何か趣味ってあったかしら?」

ケアマネさんの言わんとすることは、ワタシにもだいたい分かる。

Mさん、家でボ~っとテレビばかり見ていたら、あっと言う間にボケちゃうわよ。
これからはデイサービスにでも行って、なにか楽しみを見つけてもらわなくっちゃ。

実は、同じようなことを、数年前、ワタシも義母に言った記憶があります
ワタシはキツイ嫁でしたのでね。
趣味のひとつもないなんて、長生きする上では、不安要素でしかないのだと言わんばかりに。

その時の義母は、小さくなってワタシにこう答えました。
「そうだね、これからはボケて迷惑かけないように、カラオケでも始めないと・・・・」
今、悪そうに言ったその姿を思い出すと、胸が痛い。

けどね
うちの婆ちゃんの場合は、いっさい悪びれるでもなく、シレッとこう言ったの。


「趣味なんか、なんもありません。



だって、ず~っと働くことばっかやったもの」

婆ちゃん ハイ 笑う 言う




それを聞いたケアマネさんは、その自信満々の態度に、思わず笑ってしまってね。
その日はひとまず、デイサービスへの無理強いはしなかった。


ワタシはそれを見ていてね、なんだかカンドーしちゃった。



婆ちゃん、なんかカッコいいよ! って。

拍手



と、同時に

お義母さんに言ったことを、今さらながら悔やんだ。


あずき落ち込み

うちらは果たして、それくらい必死に働いてきただろうか?




なんにせよね。
うちの婆ちゃんは、ちゃんと自分という人がある人だ。
今までだって、ちゃんと自分の尺度で生きてきたし、今もそう。

ワタシは自分の婆ちゃんが、まだ婆ちゃんになる前の様子まで聞けて
ホント、ラッキーな孫だと思う。


いつか他の孫たちに会ったら、教えてあげたいな。

「うちらの婆ちゃんって、こんなに面白い人だったんだよ」 って。


s-あずきいかが





皆さんにも、彼女の良さが伝わるかしら?

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11:07  |  リハビリ病院入院中の話  |  トラックバック(0)  |  コメント(6)

Comment

よーくわかります。

人と比べたり
羨んだりすることもなく淡々とありのままの自分を
見せる事ができる。
飾ったり見栄張ったりはなし。
潔いんですよね。

家の母もそんな感じのタイプ。
話をするたびに
気持ちがすっきりします。

おばあさんのお話楽しいでしょうね。
勤務しているときは同じくらいの世代のかたのお話を聞く機会が多かったです。
経験もさることながら
感じ方、考え方は
世代の違いはあるにしても
人として、女性として
心に響いてきますよね。
lei |  2009.04.15(水) 13:24 | URL |  【編集】

天性の人。うらやましい。。

真ん中に「芯」が一本通っていてブレがない。そして飄々としている。
とってもうらやましい。こんなおばあちゃんになりたい。。
心からそう思います。

女将さん業はキツイ、アワタダシイかもしれないけど、
退院後の生活でおばあちゃんと触れ合って、
癒されたり、励まされたり、パワーをもらったりできますね。

デイサービスは、無理強いはしなくてもいいのですが、
新生活が始まってしばらくすると、
お互いにストレスが溜まってくるので、
そんな時にまたお誘いしてみては?
オカンさんも一息つけますから。

ウチも長い間拒んでいましたが、
やっと、あさってお試しで行くことになりました。
きらりん |  2009.04.15(水) 13:25 | URL |  【編集】

読んでて、うちの母ちゃんのこと考えちゃいました。働くことって生き甲斐っていっつも言ってるし、父が楽隠居しても働いてるし。一生懸命働くってこと考えさせられますね。

働き者で仕事一筋みたいな人でも、なかなかおばあちゃんみたいなおっきな器の人っていない!それだけ一生懸命な方なんだから、大丈夫ですよ。なんかさ、おばあちゃんまでお店手伝っちゃいそうな気がするの。お昼に下ごしらえやっちゃったりとか。そこまで元気になってくれたらいいですね。

そいえばね、私がとっても好きなイタリアンのレストランは、お昼に行くと、オーナーのおかあさんのドラさんっていうんだけど、助手に教えながら、入り口付近でラビオリとかその日の日替わりフレッシュパスタをつくってるの。ドラさんのこと、おばあちゃん、と私はこころんなかでよんでおります、でも、夜行くときいっつもウエイターに、「今日のお昼おばあちゃん来てた?あーそう、おばあちゃんがつくったパスタどれ?」って聞くから、あんまし内緒じゃないね。助手がいるんだけどね、助手のつくったのがドラさんにとって合格じゃないとき、ドラさんなーんも、いわないで、おもむろに、ぽそっとひろって、やり直すの。ずーっと無言なの。でもね、そのやりとりがなんともいえなくってついじーっとみちゃう。そのドラさんが年に2、3回ひらく、フレッシュパスタの作り方を教えてくれる講習会があるんだけど、いっつもすぐに満員になっちゃって、3年経ってもまだ出席できないでいます。
はなこ |  2009.04.15(水) 13:37 | URL |  【編集】

おばあちゃんもステキだけどあずきさん婆孝行

私両方の祖母との時間思い出しちゃった。いくら血が繋がっててもキャッチボールみたいな会話ってあずきさんの資質がないと弾まないよ。

私はその点下手くそでねぇ。。婆ちゃんを喜ばせたことなんかないかも

婆ちゃん言ってた、葬式なんか無くてもいいから生きてる時大事にして欲しいって^^
大事ってきっと心を込めて会話することだと思うな。
母A |  2009.04.15(水) 13:52 | URL |  【編集】

も~

あっぱれって感じですね。
ず~っと働いて来た…だからこれからは趣味でも持って、ってのも余計なお世話って言われちゃいそうだね。たぶんケアマネさんたちにとってもちょっと目からウロコ状態だったんじゃないかな。
仕事モードで頑張って来た人たちに、さあ今から好きな事をやりましょう、何がいいですかって言われたってねぇ…。
大丈夫、今のばあちゃんならそのうちやりたい事見つかりますって。お店のいろんな相談とかも乗ってくれるかもね。
あずきさん、義理のお母さんの時のことはしょうがないですって。だってみんな普通にそうしたほうがいいって思うんですもの。だからそんなに悔やまなくていいと思うな。
それもこれも全部が貴重な経験になっていく、そう思って、ね。
プチキレれすとらん |  2009.04.15(水) 14:37 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

leiさん
leiさんのコメントを読んでいると、ワタシ以上にワタシの気持ちを代弁していただいてるみたい。
婆ちゃんと話していると、自分がいかにいろんなものに惑わされているか、よ~く分かります。
あんな風に潔く生きたいですよね。

きらりんサン
そうなんですよね~。
ワタシとしては、出来ればデイサービスへは行っていただきたい。
そうすれば、たとえ週一でも、オカンが気兼ねなく外出出来ますから。
うちも退院して落ち着いたら、体験に行く予定になっています。

はなこサン
>>おばあちゃんまでお店手伝っちゃいそうな気がするの。
>>お昼に下ごしらえやっちゃったりとか。
ああ、それはないかも。(笑)
うちの婆ちゃんは働き者だけど、料理は得意じゃないみたいなの。
若い頃から、とにかく畑仕事ばっかりでね・・・
家族のお勝手は ひいばあちゃんがやってたみたい。
オカンは「婆ちゃんの料理なんか食べたことない」って言っております。

母Aさん
>>キャッチボールみたいな会話ってあずきさんの資質がないと弾まないよ。
ああ、それは商売柄、関係あるかも知れませんね。
あたしゃ普段から訓練してますから、話を聞き出すのは得意です。

>>大事ってきっと心を込めて会話することだと思うな。
ええ。お年寄りが一番望んでいるのは、きっとそういうことだと思います。
聞き流さず、キチンと聞いてあげること。

プチキレれすとらんサン
ワタシも目からウロコでしたよ。
けど、よく考えてみたら、ホント「ほっとけ!」って感じでしょうね。(笑)

義母のことは、仕方ないと思いつつも、ついつい考えてしまいます。
「どうしてもっと優しくしてあげなかったんだろう」←これはきっと一生思い続けるのです。
あずき |  2009.04.16(木) 01:10 | URL |  【編集】

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