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2010.07.05 (Mon)

「いい人」だけでいいのか

今回の記事は、「改訂版・女将ヒストリー」 の第25回。
なお、1話目から読んで下さる場合は、こちらからどうぞ→ 「女将ヒストリー」


さて・・・・・
店を始めた頃と、今とを比べてみると
一番変わったのは、
女将さん、つまりワタシの”ヤル気” だろうと思います。
最初は、嫌でたまらなかったこの仕事が
今では、「一生続けたい仕事」 に変わりました。

ですが、そうなれたのは
やはり、店の移転というのが、大きなターニングポイントだったろうと思います。
あの時、Hさんにビシッと一喝してもらい
ワタシはようやく、目を覚ますことが出来ました。

ですが、ちょうど同じ頃・・・・
Hさんの他に、もうひとり、うちらと真剣に向き合ってくれた方がいます。
そして、 その方が、そのとき投げかけてくださった言葉は
うちらにとって生涯忘れることの出来ない、大切なのひと言になりました。

でね
その方は、 I さんという内装屋さんなのですが・・・
そもそもこの I さんというのは
うちらの最初の店を、設計・施工してくれたヒト。

ですが、それ以来、うちらは店で困ったことがあると、何だって I さんでね
やれ 「ネズミが壁紙を破った」 だとか
やれ 「冷蔵庫の調子が悪い」 だとか
うちらは I さんに頼めば何でも直してくれると
すっかり I さんに、頼り切っていたのです。

それに、店舗設計が主な仕事の I さんは、
この街の飲み屋さんの中では、けっこう顔の利く存在でしてね
いろんなお店のママやマスター連れて来てくれ
地味なうちの店を、何気にアピールしてくださったのよ。

なので、うちらにとって I さんは、
ある意味、ブレーン的な面もある、兄貴的な存在。
ですが普段は冗談ばかり言い合っており、
そう真面目な話をした記憶もありません。

が、うちらがマスターからの話を、「もう断ろうか・・・」 としていた時

I さんは、うちらに向かい、こんな言葉を投げかけたのよ。

それは
「いい人」だけで、いいのか?


つまり I さんは、うちらにうこう言いたかったのです。


君たち二人は、すごく真面目だし謙虚だし・・・
だから、業界の中でも、君らの悪い評判は聞かない。
だけど、それに対して、あのマスターなんかはヒドイもんさ。(笑)
彼が今回、君らから権利金を取ろうとしたことについても
「君らが可哀そうだ」 とか 「がめつい」 だとか
中にはそんな風に言う奴もいるらしいよ。

けど、たとえそんな風に中傷されても
実際、成功しているのは、君らの店じゃなく、彼の店だ。
つまり世間っていうのは、上手くやってるヒトに対して、常に陰口を言うもの。

だから君たちも、ずっと 「いい人」 とだけ言われてて
それで、喜んでいていいのかなぁ? って。

むしろ、同業者にまで、そんな風にしか言われないっていうのは
要するに君らが 「どうでもいい存在」 なんじゃないのか?
つまり、誰からも問題にされてないんだよ。

出る杭っていうのは、必ず打たれるものだ。
だけど、打たれもしない杭でいいのか?

君たちは、まだまだ若いんだから、もっと欲を出さなくてどうする。
やると決めたからには、もっと上を目指せよ。




いい人


このとき I さんがうちらに言ったことは
根本的には、Hさんから言われたことと似ています。

つまり、うちらは周囲の目を気にするあまり、何事にも臆病になってた。
で、結局は何もしたいように出来ず、商売の楽しさも知らずにいたのです。

ですが I さんに、こう言われてから、ワタシは、いろんなことが吹っ切れました。
Hさんに言われたことと合わせ、
「これからは、自分が後悔しないように生きよう」
と、あらためて、そう思ったのです。

ですから、大将夫妻の気持ちさえ分かってしまえば
もう迷いはなくなりました。

で、お金の交渉も、彼に後から文句を言うくらいなら
自分が真正面からぶつかろうと思った。

その結果うちらは、あきめかけていた店を、納得した形で手に入れることが出来
そして、今回もまた、 I さんと、新しい店の相談を始めることに・・・。

I さんは、全然儲からないと知っていながら
うちらの申し出を、快く引き受けてくださいました。

そして
「よし! 今度は3人でイイ店を作るぞ!」


Iさん


うちらは3人で一丸となり、自分たちの店作りに取り組んでいくのです。



(※なお、この記事は、2008年5月の記事に、加筆・修正したものです)





「ぼかぁ、決して”いいヒト”なだけじゃないかねっ」

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「押せ!」 とスゴんでいるみたいです。
可哀そうなので、押してあげて下さい。(笑)

11:30  |  女将ヒストリー  |  トラックバック(0)  |  コメント(9)

Comment

今、ポチしたところ・・・

あずきさーん!
今日のお話、とっても嬉しい!
商売って夫婦で協力し合うと結果が何十倍にもなる掛け算ですよね。
結婚するときにはもう自営業を営んでいた夫に「キレイな世界じゃないからアキコは一切やらなくていい」と言われたのに気がつくとワタシ無しでは廻らなくなっていました・・・
今ではドーップリ浸かってますけど客商売は人を喜ばせる仕事なので楽しいですよね!
あずきさんが最初好きでなかった仕事をいま、とても楽しんでいらっしゃるのがイラストの顔でわかりま~す、サイコー!e-266
akiko |  2008.05.10(土) 18:33 | URL |  【編集】

若輩者の私が申し上げるのも僭越ですが、、、

Iさんの話を謙虚に傾聴され、それに対し「その通りだ」とお感じになり、
アクションを興されたところに、あずきさんのご夫妻の素晴らしさがあると感じます。

自分の人生を、自分で選んで歩いて行くんだ!と言う強い意志に感動します。

地に足の着いた、覚悟を持った人の話は、伺っていて気持ちの良いものですね(^^)
本当に清々しいです。

Iさんも、そうしたあずきさんご夫妻の覚悟とお姿を、
どれ程嬉しくご覧になっておられたことでしょう。

今日の話は、本当に良い話だと思いました。
続きも楽しみにしております(^^)
kuririn |  2008.05.10(土) 22:51 | URL |  【編集】

あずきはん夫婦が「いい人」だからこそ、
「いい人なだけじゃダメ」って言ってくれる、
「いい人」が助けてくれるんでしょうね。(*´∀`*)

大将ご夫婦も、ホントにありがたい事をおっしゃってくれますし、
あずきはんってホントにいい人なんでしょうね~。

なんか、わたくしには冷たいですけど。(* ´З`*)ツンデレッテヤツカナ。

はちみつココア |  2008.05.10(土) 23:28 | URL |  【編集】

いい人のところにはいい人が集まってくる

あずきさんへ

あずきさんと旦那さんがいい人であるからこそ、いい人たちが回りに集まってくるんですよね。 今日のIさんのお話を読んであずきさんのすてきな人柄がわかったような気がします。

PSあずきさんに感化されて私もブログ始めました。 良かったら(ヘナチョコブログですが)お越しください (お言葉に甘えてリンクさせていただきました)。http://drkaz.blog43.fc2.com/
Kaz |  2008.05.11(日) 03:51 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

akikoさん
たしかに商売をしていると、キレイなことばかりじゃありません。
でも、だからこそ見える、美しいこともあるのです。

ワタシも、akikoさんにはいつも励まされています。
お互い頑張りましょうね!

kuririnさん
いえいえ、若輩者はワタシの方で、今でも全然人間が出来ていません。
どんだけkuririnさんが立派か・・・。
昔がいかにヒドかったか、というだけ。

HさんにしろIさんにしろ、心から信頼できる人の言葉なら胸に響きます。
私たちは、周りに恵まれたの。

はっちー
ワタシは時に優しいけど、時に”ドS”。
玉虫色の人間性なのだ。

ストーカーなら、「冷たくされて本望」と思いなさい。(‐∀‐)

Kazさん
そのように言われると、恐縮します。
まわりの顔色ばかり伺っていただけなのです。

で・・・、ブログ開設おめでとうございます!
気負わず自然体でやっていきましょう。
リンクありがとうございました。(*´▽`*)ノ

あずき |  2008.05.11(日) 12:36 | URL |  【編集】

成功ってなんだろ?

儲かること?ちょっとそこはわかんないからさておいて。。

店をやってると、ホラ吹きドンドンみたいな人にたまに会いますよね。
自称「出る杭」みたいな人。

でも、信用できない人と、乗ってみても面白そうじゃん、という人、
明らかに何かが違います。コトバじゃいえないけど、
その人の本質みたいなものがオーラとして感じられるというか。。

何人かいる中の、お1人は教育関係の人。
自分のメソッドや著作、事業展開を熱く語られる。
多少、ハッタリがあるかなあと思うけど、
教育だから、子供のやる気を引き出すのが第一。
そういう面ではポジテイブな姿勢に頼ってもいいと思うし、とにかく明るい。

もう1人は飲食関係。何店舗か経営していて、
ウチに来ると、売上げが毎日○○○万とか、大きなことをおっしゃる。
でも表情はちっとも明るくない。
料理そのものには愛情をもっておらず、ワタシは好きになれない。
その人、従業員の送別会で、出て行く従業員から夫婦して殴られ、警察沙汰になり。。
成功しているようにみえても、人間関係は悲惨。
これも、成功している人へのヒガミに聞こえちゃったらなんだけど、
マジにちっともうらやましくないの。

あずきさんのように、イイ人とのご縁があることのほうが
よほど、素晴らしい。人は宝。大事にしたいですね。
きらりん |  2010.07.05(月) 14:15 | URL |  【編集】

 あずき日記。愛読者です。コメントのご要望に遅く登場して申し訳ありません。
 女将ヒストリーの修正版記事についていけない(すみません、前のお話を忘れちゃってて・・)な、と思っていたのですが、あらためて女将ヒストリーを読み直したら、より深い話になっていてじーんときました。わかりやすくなっていると思います。
 今私も「自分の一度きりの人生に責任をもつこと」を重く感じています。
 お店をやっていくって、大変ですね。私の友人も最近お店を始めていろいろ苦労しているようですが、自分の好きなようにやっていけるところが自営のいいところですよね。いろんなメニューを次々考えだしています。
ふくふく |  2010.07.05(月) 18:16 | URL |  【編集】

恥ずかしい

自分の浅さが改めて浮き彫りになるから、
女将ヒストリーには中々コメント出来ませんでした。

ただ、このIさんの言葉は昔に読んだ時から、私もずっと覚えている言葉です。

おっと、やっと旦那が帰ってきたので、ここにてドロン(浅さを隠す為のフェードアウトじゃ無いですよ~笑)
まんじゅう |  2010.07.05(月) 20:58 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

きらりんサン
>>成功ってなんだろ?
そうですねー、まあ、とらえ方によるでしょうけど・・・
世間的には飲食店の場合、”流行ってる店”を言うのではないでしょうか。
てか、マスターの店は、二十年以上続く有名なレストランバーなので
名実ともに”成功者”だと思いますよ。
ただ、もちろん、自分自身の価値観は、また別ですので
”成功”とか”失敗”とかは、あくまで他人の評価なのでは。

ですが、あの頃のうちらでは、誰がどう見ても負け犬でしたけどね~

ふくふくサン
>>あらためて女将ヒストリーを読み直したら、より深い話になっていてじーんときました。わかりやすくなっていると思います。

このように、改訂版に関してのご感想は、大変ありがたいです。
たしかに途中の記事から目にしてしまうと、けっこうキビシイと思いますが・・・
そうですか。
前よりわかりやすくなっているなら、必死で直した甲斐がありました。(pq´ω`*)

まんじゅうサン
いえいえ。
ワタシも結婚した頃は、まんじゅうサン以上に浅かったと思いますよ。
けど、いろんな方から”気づき”をもらえたおかげで、少しマシになれたという・・・
「女将ヒストリー」は、そんな記録なのです。
あずき |  2010.07.06(火) 01:39 | URL |  【編集】

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