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2008.02.09 (Sat)

店の存在価値

うちの店は 「割烹」 というジャンルに属する料理屋です。  「割烹料理とは」 という記事も書いているので、分からない人は読んでみて下さい。

ただし超零細割烹ですので、見た目は 「小料理屋」 をイメージしてもらった方が
いいかも。 よく 「料亭」 と誤解してる方がいますが、そっち方向ではありませんので、くれぐれもご注意ください。

いずれにしても、決して 「居酒屋」 ではありません。
ですから、誠に申し訳ありませんが、”飲み放題3900円プラン” はやっていません。
具体的な客単価とかは勘弁していただきたいのですが、とりあえず二人でじゅうぶん飲み食いしようとした場合、1万円札1枚では (ー'`ー;)う~ん、微妙・・・・かも。

そういった価格設定ゆえ、ワタシはずっとモヤモヤを抱えてきました。

店には時価のものが結構あり、中には一品で3千円以上する料理もあります。
ですから、アラカルトで頼む場合は、ちょっとした 「ぐるナイ・ごち」 気分。
会計時、向こうだってドキドキしてるでしょうが、女将さんだってドキドキ。
相手の反応が、すごく気になるのだ。

特に若い (=30代くらい) お客さんが入って来ると、すごく気を使います。
歯も内臓も弱っていないためジャンジャン注文してくれるんですが、そういう人の場合、3千円以上の地雷メニューもガッシガシ踏むのだ。
母心で、安くてボリュームのある料理を勧めるのだが、なかなか思うようにいかない。
結局、値段が書いてないのをいいことに、ついオマケをしてしまう。 
もちろんそれは、相手に一切分かりませんがね・・・・。

ワタシにとって彼らは”迷い込んでしまった子羊”のようで、出来るだけ傷付けずに、山に帰してあげたい。 
そんな気持ちで接客するのですが、思いがけず再びやって来てくれる、そんな子羊たちもいたのです。

話はちょっと飛びますが、開店当初は、ワタシの友人が一通り来てくれました。
が、何と言っても20代。 やっぱ、うちの価格設定はキツイ。
たいてい1度の来店が永遠の思い出・・・。 やむを得ないお話です。

実は当時のワタシは、それがすごく心苦しかった。 
嬉しいことは嬉しいんですが、どちらかというと 「無理してお金使わせたな・・・」 という気持ちが強かったのです。
なので、子羊の再来店にも、どこか疑心暗鬼なところがありました。

でも、彼らが来てくれたのは、決してうちに対する ”気遣い” ではなかったようです。
来るべくして来た、選ばれし人たちだったのかも・・・。

職種はいろいろですが、いずれも 「大将」 「女将さん」 と同年代の私たちを立てて
くださり、「ここに飲みにくるのを楽しみに働いてます!」 なんて感涙もののセリフを吐いてくださる。
ホントに気持ちのいい人たちなのです。

そんな彼らも、いまや40歳前後になりました。
いずれの方も、それぞれの世界で、とても優秀な人との評判です。
自腹で”ささやかな贅沢”と通ってくれたこの店が、今やすっかりホームグランド。

先日、元子羊のある方が、後輩3人に御馳走してあげる席を設けました。
それはひとり8千円 (税込8400円) もするコースで、どう考えても合計4万円超の支払いです。 太っ腹ですね。

うちとしてはそれだけでも有難いことですが、そこから先、もっと嬉しいことがありました。
後日その3人の後輩(おそらく30歳前)、全員から予約が入ったのです。
それぞれ別にご予約いただいたんですが、先日と全く同じコースを食べたいとのこと。

さてさて、昨日で3組全てが終了しました。 
それぞれ2名ずつの予約でしたが、連れてきたのは、いずれも彼女と思しき女性。
「この間、すごく感激したので、食べさせてあげたくて・・・」 だそうです。
いずれの女性も、「美味しい美味しい」 と言ってくださり、大満足してお帰りいただけました。

ワタシね~~、本当に嬉しかったです。 

こういうことがあると、すごく励みになる。


うちの店は、たしかに万人向けじゃないと思います。
今のご時世では、あり得ないスタイルかも知れません。

でも、そこに、少しでも 「存在価値」 を見出して下さる方がいるならば、
その人たちの期待に背かずやっていきたい。

「価値」というのは、店側が決めるものじゃない。

お客さんが決めて下さることなのだ。


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13:11  |  店の仕事  |  トラックバック(0)  |  コメント(9)

Comment

ううーん・・・。
女将さんって色んなトコに気を遣うのねぇe-263
きゅーには務まりそうもありませぬ。

でも、そうやってご贔屓さんが増えていくのも旦那様とあずきさんが誠実に商売しているからこそっ!
ですよね。
きゅーには敷居の高い割烹屋さんですが、あずきさんと旦那様みたいな方がやっているお店なら一度は行ってみたいと思いますよーp(^-^)q
きゅー |  2008.02.09(土) 15:54 | URL |  【編集】

私は毎日、あずき日記のブログランキング押してますがね(苦笑)
私達も、もうそろそろ、食べるお店の価値について考えなくてはならない年齢になってきていますよね。
上司のお供で、食事をする時とは違って、自腹を切るお食事って、なけなしの金叩いているのだから、やはり美味しいところで食べたいです。
主人を選んだのは、食にこだわりがある人だったから。
昔、偉い人は若い頃、自腹を切って月に一度は家族を高い美味しい料理を食べに連れて行ったそうです。そういう人は必ず出世するんだそうですよ。
食のこだわりと仕事の出来って比例するのではないでしょうか。
私が今まで経験したお店って、大将だけのお店や、女将さんだけでもっているお店がほとんどで、なかなか両方が揃うってなかったです。3倍返しがあるなんて、あずきさんのお店は両方が揃う稀なお店なのではないでしょうか?
そういう意味でも、お客様からの評価が高い、あずきさんと旦那様のお店、一度食べてみたかったですよ。
mimi |  2008.02.09(土) 18:07 | URL |  【編集】

ぢゃあ、もしわたくし達夫婦があずきはんのお店に入ったら、
間違いなく、「子羊よ、悪いこた~言わねぇ、黙って帰んな。」(´∀`)ノ=3
って感じですかね。(´_`);
うん、間違いなく、そんな感じで思われるんでしょう。
2人共、何かチャラチャラしてるし、
かたっぽアラレちゃんやし。
でも、うちの旦那さんは、そう思わせといて、
実は太っ腹と思わせるのが、どうやら好きです。
男性って、そんなとこありますよね~。
「高級」なとこに彼女を連れて行くのが、
男心を満たしてくれるんでしょう。
だから、その3名の男性客の方々は、
「こういう割烹料理も知ってるんだぜ」的なプライドを満たしてくれる
あずきはんのトコに彼女を連れてきたんでしょうね~。(‐∀‐)
それってきっと、美味しさやお値段設定、雰囲気もしかり、
大将や女将との会話も大事な要素として、
選ばれているんでしょうね~。
誰も、女将の黒タイツの匂いには気づいてませんからっ(笑)
そして、それを子羊に嗅がせてるなんて・・・。(;∀;)しくしく。

わたくしもいつか、「子羊」状態で入店し、
王様のような散財ぶりを見せつけたいですわっ!(‐∀‐)
はちみつココア |  2008.02.09(土) 19:12 | URL |  【編集】

あずきサン、こんばんは~(^^)

いやぁ~~素晴らしい!
あずきサンのポリシーって言うか、哲学って言うか…。
ハートがガンガン伝わって来て、感動しました。

私“割烹”好きです。
お店にはそれぞれ個性があって、
いつ伺っても変ってない事が嬉しくて、
また行きたくなるんですよね(*^^*)

自分に合った自分の好きなお店が「いつまでも変らずにある」のは、
利用させて頂く側にとっても、大変幸せな事とも言えます。

ご主人様とあずきサンが築いておられるお店も、
そうしたファンが沢山いらっしゃる「選ばれたお店」と、言う事ですね(^^)

あずきサンのお客様へのハート。
ホント♪素晴らしい!!ヽ(゜∀゜)ノ
“ポチッ!”
kuririn |  2008.02.09(土) 19:16 | URL |  【編集】

v-10きっと飛び切りおいしいお料理なのでしょうね。行けそうもない世界ですが、色々な裏話これからも教えてください。(女将さんもドキドキしてるなんて最高だわ!)

うちの黒砂糖の羊羹、一番材料費高いのですが、同じ値段なので、はらはらして、売ってしまう私です。(またお客さん儲け少ないの買うのかあv-12)お客と売り手、色々ありますね。まあこれが面白いんだけど、、、。
お菓子や |  2008.02.09(土) 20:24 | URL |  【編集】

わかりますぅ(j o j) ウルルル
バラしてしまいますが、ウチは焼きそば専門店。大分県では、かなり名の知れた店です。もちろん時価メニューはないですけど、焼きそば1杯800円。大盛1030円。
焼きそばに800円てどーよ┐( ̄ヘ ̄)┌ この辺りじゃ高くてせいぜい600円位。店の知名度も低い。
たしかに、美味しいですよ。家庭では絶対出せない食感なんです。
たまに、全く知らない人のブログのネタにもなってて(店名で検索して見てます)、ある人は『1回食べて病み付きになるか2度と来ないか分かれる味』と言ってありました。
ここの焼きそばが大好きで、高いと知ってて来店される方もいらっしゃいますが、知らずに来られた方はメニューみて『・・・・』空気重っ。メニューみて退店した人も数知れずi-241
なので、保育園で知り合った人に『今度行きますね~』と言われても『ありがとうございます~♪でも、焼きそばのくせに1杯800円と高いんですよ~好き嫌いも分かれるし~v-356』と来て欲しいのか拒否ってるのか、よう解らんこと言ってましたi-229受け入れられなかった時の予防線、知らんうちに張ってたんです。ええ、もちろん見えてません。
あずきサンのお店とは全く格が違いますが、ここのが1番美味しいとか、高速に乗って来ましたとか言われると、ホントにうれしいです。
常連さんがお友達連れて見えたりe-414
少数でも支持してくれる人がいるから、できる限り頑張ろうと、最近思えるようになってきました。
文章下手なんで、長くなりすみません。まだまだ書き足りないですが、時間切れ。店も終わって旦那がラーメン食べに行くって聞かないんで、今から行ってきますv-373
ゆきこん |  2008.02.09(土) 21:13 | URL |  【編集】

毎度毎度は行けないけど、頑張った自分へのご褒美のお店のひとつでも40代近くなると持っておきたいものです。

それはミシュランに載るような店も魅力的ですが、私には、緊張しすぎる。
食事は気楽に食べたい私としては、自分へのご褒美のためにも、あずきさんのところのお店にような存在が貴重です。

近くにあったら利用したいなあ。
みちい |  2008.02.09(土) 22:06 | URL |  【編集】

ゆきこんさ~ん、焼きそば、1000円でも美味しいなら食べに行きたいですよ!あずきさん、飽食の時代だから、あずきさんちみたいな料理屋も必要ですよ!美味しいものが、本当に美味しいものが食べたいときにいける店があるって、やっぱりいいことですよ。これからもがんばってね。本当に一度行ってみたいよ!
uta |  2008.02.10(日) 00:37 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

きゅーさん
きゅーさん同様、主婦友だちは「私なら絶対務まらない!」と言います。
でも、ワタシだって、騙されて 成り行きで、なっただけ。
きっと、誰でも出来るのです。

周りの人たちに、少しずつ引っ張り上げてもらえた おかげです。

mimiさん
おっと、古参支援者。
いつもお世話になってます。 (シ_ _)シ  ハハァーー

男なら、ガイド本見て次々流行りの店行きまくるより、本物だと思う店と
長く付き合う方が、ず~っと格好いい。

男が上がる、とゆーもんよ。(*´・д・)(・д・`*)ネー

はっちーさん
大丈夫、うちに則巻アラレが来たら、すぐ分かるもの。
もちろん女将自ら、高い順にジャンジャン勧めてあげるわよ。

はっちーだったら特別待遇。
支払いは、月賦でもOK。 (。-∀-)

kuririnさん
文章が下手なんで、自分の言いたいことが伝わるか、いつも不安です。
実はこの記事も書いているうち、何が言いたかったのかサパ~リ
分からなくなり、ムリムリまとめた感じなのです。
帰ってPC立ち上げるまで、マジで凹んでました。

ガンガン伝わったとはビックリ。 でも、とても嬉しいです。
ただし、過大評価は後悔の元ですよ・・・。(^▽^;)

お菓子やサン
そうですよ、女将さんだってドキドキしてます。
ワタシは特に雑念が多いタイプなので、すんごく色々考えてます。

もちろん注文をお聞きするときは「○○売りたい~~!頼め~~!」と
具体的な念を送っていますがね。

ゆきこんサン
おお、今日は更に踏み込んだ告白やんか!思い切ったわね。
てか、むせび泣いてるし・・・。(笑)

とにかく、ゆきこんサンは、傷を舐め合う相手としては最高よv-24←キモッ・・
ホント、これを機に世の奥さま方に、飲食店妻の本音をご理解いただきたいわ。
人知れず、モヤッとしてんのよね・・・。

みちいサン
もう10年来のお客さんがいるんですが、来はじめた頃は、まだ20代・平リーマン
だったので、「こんなお値段ですが、大丈夫ですか?」と思ってました。
でも、向こうから「2回居酒屋行くより、ずっと満足できるから、ここがいいんです」
と言ってもらえました。
うちの店が、一生懸命働いたご褒美になるなら、こんな嬉しいことはありません。
みちいさんも、きっと伸びていく優秀な人です。

utaさん
どもどもアリガトウ!
妹(ゆきこんサン)の分もまとめて、御礼申し上げます。

けど、どの飲食店も「うちの店はウマイ」と思っている訳で・・・。
生き残るのは大変ですよ。
あずき |  2008.02.10(日) 01:23 | URL |  【編集】

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