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2009.10.31 (Sat)

本の世界へ

今回の記事は、「改訂版・女将ヒストリー」 の第10回。 
なお、1話目から読んで下さる場合は、こちらからどうぞ→ 「女将ヒストリー」

さて・・・・
一般的に、どのお店でも、お客さんの入りには ”波” があります。
営業している間、切れ間なくいらっしゃる、というワケではありません。
特にうちの場合は、一日当たりの人数も知れているので・・・・
正直 ”ひとりもいない” という時間帯も、けっこうあるのですよ。

けれど最初の店では、どこに居ようと、お客さんから丸見え。
店の人が休めるような場所は、一か所もありません。
ですから、いくら疲れていても、横になることは不可能。
もちろん、家に帰るワケにもいきません。
家に帰れば、片づけたい家事は山ほどあるのに・・・・・
とりあえず営業中は、持ち場を離れることは出来ないのですよ。

ワタシは、前の店にいる間、殆どこういう状況下に置かれていました。
つまり、常にスタンバってはいるものの、お客さんが来なければ出る幕はない、という。

もちろんパートしていた店でも、こういうことはありましたよ。
けど、そういう時は、紙ナフキンを畳んだり、細かなとこを掃除したり・・・・
とりあえず店主に向け、”仕事してます” というアピールをしてた。
時給を貰っている以上は、やっぱ働いていないとマズイでしょうから。

けど、自分の店では、別にアピールする必要もない。
てか、半日も店に居るのですから、そんなこと、いつだって出来るしね・・・。
しかも最初の店では、”雰囲気に合わない” という理由で、テレビも置いていませんでした。


さて、こういう状況のなか

オタクだったら、その時間を どう過ごしますか?


は~ん




あ、いえね



極めてノーマルな答えで、アレなんですけど・・・・




ワタシの場合は、本を読んでいました。


あずき読書


来る日も来る日も、ほぼ毎日のように・・・・。


本なら、場所もとらないし、音もしませんしね。
お客さんが来たら、すぐやめられますから、一番都合がいいのです。

それにワタシは、もともと本を読むのが好きでしたから。 
逆に 「眠くなってしまう」 という、旦那さんのようなタイプではありません。

けれど店をやるまでは、好きとはいえ、通勤電車の中で読むくらい。
だいたい、月に2~3冊のペースでした。
ですが店を始めてからは、悲しいかな、潰す時間は山ほどあります。
けど逆に、今度は、それに見合うだけの 本を買うお金がないのですよ。


ある意味これは、神さまの 「おぼしめし」 だと思ってるんですけどね。

貧しい我が家に対し、神さまはお慈悲を下さったのですよ。


神さま


それは、近所にあった 図書館 の存在。


図書館 小


うちの店は、市立図書館のすぐ近くだったのです。



シーンとした店内で、お客さんを待ってる時って、どうしてもネガティブになんですよね。

不思議と今では、「ああ、今日はアカンな」 くらいの感覚で、開き直れるのですが・・・・
当時は店がヒマだと 「今日も明日も、ずっとヒマ」 なように思いました。

そして何もせずボ~ッとしていると、考えるのは、こんなことばかり。


「ああ、せっかく仕入れた魚が、また無駄になってしまう~!」

あ~ん悔しい

な~んて。


けど、そんなことばかりを考えてると、店の雰囲気まで暗くなってきます。
なのでワタシは、現実を見つめないよう、もっぱら本の世界に逃避していました。

店を始めてからのワタシは、本当に沢山の本を読みました。
当時はパソコンを持ってなかったので、気になることは、すぐに実用書を借りて調べましたし。

けど、やはり一番読んだのは、小説・エッセイの類でしょうか。
とはいえ、思わず手に取る本というのは、やはりその時の自分を反映するみたいでしてね。
当時は割と、重い内容の本を好んで読んでいました。
三浦綾子さんとか山崎豊子さんのような重厚な作品は、この頃、ほぼ全部読破したのです。 

他にも当時読んでいたのは、どちらかというと、時代背景がちょっと昔の作品。 
現代小説でよく描かれる 曖昧な ”空気感” といったようなモノよりも
少々重いテーマでも、”深く掘り下げてくれる” 作品の方が、読んでいて気持ちがよかった。

それに一昔前の小説には、心のキレイな主人公が ”堂々と” 出て来ますからねー。
それに比べると、最近の小説は、もっと登場人物が ”弱っちい”。
なんだか読んでいても、腹が立ってきたのですよ。

ですから、この時の心理状態を考えてみますとね
当時のワタシの心の中には
時代遅れで不器用、ひたすら真面目なだけの自分たちを、せめて本の中だけでも
”肯定したい” という気持ちがあったんじゃないかと思うのですよ。

今読んだら、ちょっと照れくさいような内容でも
当時のワタシは、逆境に耐え必死に頑張る主人公に、やたら自分を重ねていました。


本の世界へ


(「氷点」の陽子に感情移入するワタシ)





けど・・・・

そんなに本を読んでた割には、ブログにこんな文章しか書けないのが残念。
どうやら読むのと書くのとでは

あずき顔う~ん

ずいぶん勝手が違うようです・・・・。




(※なお、この記事は、2007年11月の記事に、加筆・修正したものです)




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