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2009.10.26 (Mon)

二足のワラジ

今回の記事は、「改訂版・女将ヒストリー」 の第8回。
なお、1話目から読んで下さる場合は、こちらからどうぞ→ 「女将ヒストリー」

ワタシは、このブログを始める直前まで、約10年間
昼・お勤め、夜・女将さん という、二足のワラジ生活をしてきました。

その話を誰かにすると、たいていは「自分なら絶対出来ない」 と言われますが
けど、そりゃあ、そうでしょうね。
あんなハードな生活、ワタシだって、もう二度と嫌ですから。

特に最初に行った別の飲食店でのパートは、キツかったです。
時間的に合い、手っ取り早いので始めましたが
体力的にもハードですし、周りは、どうしても、ワタシを単なる主婦とは見てくれない。

てか、常に店のことを、根ほり葉ほり聞かれるので
それがものすごく苦痛でした。
仕事うんぬんよりも、パートのおばさんとの関係に疲れてしまったのです。

スイマセン


ですから、それ以降は、座り仕事で、出来れば黙々と出来るような
店とは真逆の仕事を探すようになりました。
働きに行ってまで、店のことは持ち出されたくなかったのです。

けれど、店と両立できそうな仕事となると、「やり甲斐」 などと言ってもおられず
とにかく、お給料をもらうためだけに働く日々でした。
パートを 「楽しい」 と思ったことなど、一度もありません。

が、最後にお世話になった職場だけは違いましてね・・・
半年だけという期限付きの求人でしたが、「ぜひやってみたい」 という仕事内容でした。

ただ、そこは障がい者の方をサポートするような施設で、半分お役所のようなところ。
面接には行ったものの、水商売のワタシを雇ってもらえるとは思えませんでした。
ですから、採用してもらえた時は、すごく嬉しかったですね。
たとえ半年だろうと、とにかく頑張ろうと思いました。

が、意外なことに、その職場において、ワタシは、すんなり受け入れてもらえました。
てか、思いのほか評判が良かったのです。

けれど、そちらへ行き始めた頃のワタシは、相変わらず彼にボロッカス言われる
ダメな女将。
なので、ワタシとしては、そんな評価に

「えっ、マジ?!」 という感じ・・・。 

驚く ビックリ


けど、考えてみれば、ワタシは事務系のOLだったのですから
その仕事の方が、ずっと本来の資質に合っているのです。

”向いている” 仕事をやらせてもらえたワタシは、久々に自分を取り戻せた気がしました。


事務仕事

で・・・・
やはり、そういう職場だと、似たような人間が集まるんですよね。
同僚とお茶を飲みに行ったりするうち、ワタシは気の合う友人まで得ることが出来ました。
そういった仲間と、昼休みに旦那の悪口を言い合ったり、休みには飲み会をしたり・・・
ワタシは一主婦として扱ってもらえることに、この上ない喜びを感じたのです。

思えば結婚以来ワタシは、常に 「女将さんとして、どうか」 を問われてきました。
どんなに頑張っていても、結局は店が流行っていなかったら、ダメな奥さん。
彼の思う基準からハミ出したら、もうそれでダメと言われてきたワケです。

けれど、一般人のレベルからしたら、決してそうヒドくもないのかも。
現に、水商売の世界では ”ノリが悪い” と言われたワタシが、ここでは、むしろ ”話し上手”。
それなりに気遣いだって出来る方でした。
つまり、人としてまで、ダメだった訳ではないのですよ。

結局、半年間のはずが雇用を延長してもらえ、そこには5年半余り、お世話になることに・・・・

あずきよっしゃ!
やった!

最後は人員削減で辞めることになりましたが
そこで認めてもらえたことにより、ワタシは自信を取り戻すことが出来ました。

店では、仕事をこなして当たり前。 
非難されることはあっても、あらためて評価してもらえることなどありません。
でも、職場では、何年振りかで褒めてもらえ、ワタシは、はじめて救われた気がしたのです。


うちの主人は、板前一筋の人ですが
それに比べてワタシは、なんといろんな仕事に手を出してきたことでしょう。

でも、「だから逆に、いいのかな?」 とも思います。

昔堅気で職人気質。
だけど、ある意味世間知らず・・・・
そんな旦那さんがいて、もう一方では、いろんな仕事を経験したワタシがいる。

お互いの足りない部分を補いあって、なんとか一人前になれれば・・・・・。


今までしたどんな仕事よりも、一番向いてないと思ったのが、この女将さん業。

けれど、何だかんだ言いながら、もう14年続けています。

不思議ですよね。

気が付いたら、今までやった、どの仕事よりも長くなったのですから。


女将さん



(※ なお、この記事は、2007年10月の記事に、加筆・修正したものです)




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