FC2ブログ
2009年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2009.10.17 (Sat)

女将のたしなみ

今日の記事は、「改訂版・女将ヒストリー」 の第3回。
なお、1話目から読んで下さる場合は、こちらからどうぞ→ 「女将ヒストリー」

さて・・・
改装を終えた彼の店には、小さなお座敷がありまして
そこにはなんと、”床の間風” のスペースまで設けてありました。

いえ
これがフツーの住宅ならいいんですよ。
別にどう使おうと、その家の人の勝手。
てか、現に我が家では、そこにすっぽり仏壇が入っていますし・・・。


仏壇にお参り


けど、お店の場合、これが何を意味するかというとですねー

要は、ここに 「お花を立てろ」 っつーことなのですよ。

あずきハ~ は~



けどまあワタシも

最初見た時はピンと来ず

「ふ~ん。で、誰が生けるの?」



s-あずきいかが


という感じ。



だってね
自慢じゃあありませんが、あたしゃ花なんて カルチャーセンターで1クールやったっきり。 
数年前に花嫁修業のつもりで、行ってはみたものの
「うわっ、つまんね…」 と、すぐに辞めてしまったのです。


が・・・・


そんなワタシに、いきなり花を生けろですと・・・?

あずき顔ワタシ



いえ
これがフツーの主婦なら、「毎日生けてある」 というだけで、じゅうぶんご立派。
お店にしたって、これが一杯飲み屋だったら、細かいことまでチェックされないでしょう。

けど、うちのような料理屋の場合、そういうレベルの話ではないんですよね・・・ 




下 コレ 指差し

”季節の花を、いい器に、上品に生ける” 


どうやら、これが女将さんの仕事らしい。





ったく

┐('~`;)┌

ムチャも、休み休み言え、っつーの。




けど、もう作っちゃったもんは、仕方ないわよね。
なので、ワタシは開店と同時に、またお花を習うことになりました。 

ただ今回は 以前やったとことは、別のお流儀。 
場所もカルチャーセンター的なところではなく、先生のご自宅です。

で、そこは、由緒ある旧家の別宅として建てられた、古いお屋敷。
黒壁で囲まれており、中には手入れの行き届いたお庭もありました。 
先生ご本人は、90に手が届こうかというお歳なのですが
とても品のいい矍鑠(かくしゃく)としたお方。

そして、お教室の時には、大変エレガントな先生の娘さんも加わります。

お花の先生

でね・・・
ここは、基本、紹介でしか入れないお教室ですので、来ている方も
お医者さんの奥さんとか社長夫人とか、いわゆる ”いいことの奥さん” ばかり。
どう考えても、ワタシ一人が場違いな感じでした。
けど、先生方が気を使ってくださったので、ワタシは意外と居心地の悪さを感じることもなく
そこへは7年近くの間、ほぼ毎週、お稽古に通ったのですよ。 

お教室のある日には、その日習ったお花を、そっくり店で生け替えます。
ですから先生方も、「みっともないお花を生けられては、うちの恥!」 と
ワタシを仕込むのには必死になってくださいました。 
他の奥さま方と違い、何回も何回も、繰り返し練習させられたものです。

モチロンこちらとしても、周りから 「死ぬ気でやってこい!」 と送り出された身ですから・・・
教室ではワタシひとりが、 「虎の穴 」 みたいな状態。
もー、ホント、切羽詰まっていましたね。

お花のお稽古


けど、その甲斐あって、人よりは短期間で上達できたみたい。
とはいったって、目の肥えたお客さまにとっては
”まだまだゼ~ンゼン” というレベルなのですが・・・。

ただ、移転した今のお店は、幸か不幸か床の間のようなスペースがないので
今は、テーブルの上や壁に、ちょこちょこっと生けるだけ。
以前のように、キチンと”花を立てる”ということはなくなりました。


店のお花


最初の頃はプレッシャーばかりで、楽しむ余裕など一切なかったワタシですが・・・
今は、あのお教室に入れてもらえて、本当に良かったと感謝しています。 

というのも、ああいう由緒あるお宅へ伺い、勉強させていただくことで
お花の生け方以外にも、襖の開け閉めからお辞儀の仕方・・・・
そいうった ”お作法” といったことも、丁寧に教えていただけましたから。
てか、品のいい奥さま方に混ぜていただけでも、ワタシにとっては、ずいぶん勉強になることがありました。

そういう経験を7年間した、ということだけでも
店で接客する際
自分の自信になっている気がするのです。







(※なお、この記事は、2007年9月の記事に、加筆・修正したものです)



ランキングバナー

★人気ブログランキングへ投票★

応援して下さる方は、上のリンクをクリックしてね☆



スポンサーサイト



09:00  |  女将ヒストリー  |  トラックバック(0)  |  コメント(8)
 | HOME |